オゾンとは?
様々な分野で利用されているオゾン(O3)とは?
- 「臭い」から名前がついたオゾン
- オゾンは、1840年にドイツの化学者によって発見され、特徴的な匂いから、ギリシア語で「臭い」を意味言葉に因み OZONと名付けられました。3つの酸素原子からなる酸素の同素体であり、フッ素の次に酸化力が強いため、高濃度の場合、人体に害を及ぼす猛毒な気体です。
- 猛毒なオゾンがなぜ使われているのか
- オゾンは、猛毒な気体ですが、酸化力が強い事と、自然に分解され酸素に戻るため環境に優しいとの理由から、古くから注目されてきました。
- 用途について
- 殺菌、漂白、消臭だけでなく、UVオゾン洗浄改質装置やエキシマ照射装置、コロナ放電装置などの表面洗浄装置にも利用されております。
- オゾンの危険性について
- 日本産業衛生学会より安全基準が、下記の様に定められております。
【オゾンによる生体への影響】
空気中濃度 | 影 響 |
---|---|
0.01ppm 0.1ppm 0.4ppm 0.8~1.7ppm 1.0ppm 1.5ppm 9.0ppm 1700ppm | 僅かな臭気を確認できる 呼吸器の刺激 (労働衛生的許容濃度) 気道抵抗の上昇 上気道の刺激症状 咳嗽、疲労感 2時間で時間肺活量の20%減少、胸痛、精神作用減退 呼吸困難、肺うっ血 数分間で死亡 |
許容濃度:日本 0.1ppm 日本産業衛生学会による勧告基準(2006)
米国 0.1ppm ACGIH TLV-TWA 値(1993-1994)(※)労働者が一日8時間、週40時間程度の労働中に肉体的激しくない労働に従事する場合の曝露濃度がこの数値以下であれば、ほとんど全ての労働者に健康上の悪影響が見られないと判断される濃度。
TLV : Threshold Limit Value
TWA : Time Weighted Average Concentration
ACGIH: American Conference of Governmental Industrial Hygienists(米国産業衛生専門会議)
オゾンを安全に使用するために
オゾン自体は独特の刺激臭が有り、敏感な人で0.01ppm程度の濃度から判別する事が出来るため、臭気がする場合は換気等の対策を取ることを推奨しております。
排気設備がない場合、オゾン分解装置のご使用をお勧め致します。 オゾン排気についてお悩みがございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。